横浜冷凍の夢洲(ゆめしま)物流センター(大阪市此花区)は、「環境に優しい最先端の技術を集結した冷蔵倉庫」として、国土交通省近畿運輸局の2016年度交通関係環境保全優良事業者として表彰を受けた。表彰式と記念講演が2日、大阪歴史博物館で行われた。
前列中央が藤五氏
国交省は、交通に関する環境改善への取り組みの成果が顕著であると認められた事業者や団体に対し、2008年から表彰を行っており、今年は9回目。
2014年に竣工した夢洲物流センターは、オゾン層破壊・地球温暖化の原因であるフロンの代わりに自然冷媒(アンモニア/二酸化炭素)を使用した最先端冷却設備、荷捌き場を陽圧化して塵や外気の侵入を防ぐだけでなく、冷却器の排熱を利用して除湿を行うハイブリッド陽圧システムなど、環境に配慮した新技術を導入している。また、業界最大規模となる太陽光発電システムや、BEMS(Building Energy Management System)によって消費電力の「見える化」と「最適化」を実現する仕組みを整備している。
選考委員会からは「冷蔵倉庫に関わる最先端技術を導入し、環境保全に対する取り組みを意欲的かつ積極的に推進した事例。冷蔵倉庫業界のモデル事業として高い評価を与えることができる」と講評を受けた。
表彰式では、若林近畿運輸局長が藤五(とうご)執行役員阪神ブロック長に表彰状を授与した。その後、プレゼンテーションやパネルディスカッションが行われた。