農水省、トレサビ・ロット管理方式の実証事業を公募

 農林水産省が09年度のトレーサビリティ・ロット管理方式実証事業を公募した。事業者の実態に応じたトレーサビリティの確立に資するロット管理を実証し、その具体的な取り組み方法や効果を明らかにするとともに、導入する際の参考となる事例とすることを目的とする。
 「ロットの定義」、「分別管理」、「内部トレーサビリティの確保」、「ロット番号の表示・記録」といったロット管理の取り組みの改善を検討して実証し、費用や効果を確かめること、あるいは遡及・追跡テストを行なってロット管理の改善を検討することに対し、国が事業費の1/2(上限400万円)を助成するもの。1事業者の取り組みでも応募できること、またハードウェアや情報システム開発が補助対象にならないかわりに調査・検討・実証・成果の取りまとめに関連する事務の人件費が補助対象になることが、これまでのトレーサビリティ関連の補助事業とは異なる。
 事業期間は来年3月までと限られているが、ロット管理の見直し、遡及、追跡テストの実施を計画している事業者にとって活用しやすいのではないか、と積極的な応募を呼びかけている。応募期限は11月20日まで。