鍋ひとつでパスタ調理が完結する新提案

 キユーピーは鍋ひとつでパスタの調理が完結するパスタソース「キユーピー3分クッキングワンポットパスタ」全3品を発売する。
 パスタを別ゆでする必要がなく、鍋ひとつで野菜たっぷりのパスタが完成する。鍋に濃縮タイプのソースの同品と水を入れ、沸騰したのち乾麺と具材を一緒に煮込む。乾麺と煮込むことで、ゆで汁が程よいとろみを持ったパスタソースに変化する。
 同社は2014年〜2016年の3年間、鍋用パスタソース「鍋パスタ」を秋冬限定で発売し、パスタを楽しむ新提案として一定の支持を得た。特に利用者から好評だったのが、鍋ひとつで調理が済む簡便さと野菜がたっぷりとれる健康感だった。
 この点を生かし、通年楽しめるメニューにしたのが「ワンポットパスタ」。 鍋メニューではなくパスタ料理として楽しむため、調理が終わるころにゆで汁がほどよく絡むパスタソースに変化するよう、絶妙な粘度に仕立てた。この粘度に仕上げるために、開発担当者は数十回にも上る試作を繰り返し、ソースの 粘度と加える水分量を割り出した。

 子どもを持つ30代半ばから40 代半ばの働く主婦がターゲット。数人分を一度に作れることや、後片付けが楽な点が、家族団らんの夕食シーンにマッチする。家庭にある常備野菜を活用することで、野菜たっぷりの具だくさんメニューができる。2人前×2袋の小分けになっているので、食シーンに応じて量が調整できる。
 なめらかクリーム味は30g×2、コクのトマト味50g×2、だし醤油味45g×2で税込238円。8月16日から全国出荷する。年間4億円の売上げをめざす。

 主婦層の調理行動と意識を調査した2016 年度キユーピー食生活総合調査によると、主婦の調理スキルは年々低下傾向にあることがわかっている。また、レシピを自分なりにアレンジしたり、家の有り合わせ材料でメニューを考えることも苦手になりつつあり、日々の献立に頭を悩ませる主婦像が浮かび上がっている。「ワンポットパスタ」はそのような主婦をターゲットにし、簡便調理で家族に野菜たっぷりメニューを食べさせたいというニーズに応える。