木村哲郎の「生鮮プロセスセンター製造商品の安全・安心」−18−
精肉ＰＣ立ち上げの計画と実施
第２部 計画の実施（稼働準備）
＜２＞マスタープランの使い方
（１）立ち上げに関して、漏れた項目がないかチェックシートとして活用します。
（２）横に責任者の名前の欄を設けたり、月日（週）の項目を設けスケジュール管理も行います。
（３）必要な項目はどんどん足して下さい。別途各チームごとの計画表も必要です。
商品供給開始日をゴールとして綿密な計画が必要です。
※ある惣菜ＰＣの立ち上げで値付けのＪＡＮコード登録の項目が漏れていて、値付け機メーカーの指摘により前日あわてて徹夜で登録した例があります。
＜３＞実際の立ち上げの各プロジェクトチーム
（１）商品・ＭＤチーム
前出の商品ＳＫＵ、商品仕様決定。商品登録、受発注ルール決定、クレーム返品ルールの決定など、商品にかかわること、店舗とのルールを決めていきます。
営業（店舗）、商品部、センターの担当者とシステム関係の担当者が参画します。
（２）製造チーム
�＿燭竜ヽ�で何（商品）を作るか、機器選定を行います。
��必要機器の必要台数を決定します。
※（１）の商品・ＭＤチームの意見により、シミュレーションの時とは、条件が色々変わってくるはずです。
�Ｉ�要人員の算出を行います。立ち上げ２〜３カ月は各ライン能率は半分なので倍の人員が必要です。シミュレーション計画の能率で通常運行時の人員と立ち上げ時の人員数を出しておいてください。
立ち上げ時は精肉売り場の社員、パートさんをほぼ全員、センター配置転換しますが、通常運行の状態になり人員が余ってきたら、社員の半分以上やパートさんを他部署へ配置転換します。全体での人員は大幅の減となるはずです。自然減の補充はやめましょう。（センター化は人件費を減らすのが最大の目的です）
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製造ラインごとやセンター全体の組織を作ります。センターの位置づけも重要な問題です。大手は物流部の組織の中にＰＣセンターを置いていますが、中小では、商品部に置くか、または、商品部をセンター内に取り込むのが一般的です。
※ＰＣセンターが物流部の傘下である組織の会社では、ＰＣセンターの赤字を物流センターの収益で穴埋めしていました。これを行うと他商品の物流コストに跳ね返り、牛乳や豆腐などデイリー（日配）の商品に競争力がなくなります。
また、畜産の商品部が特売時の店着原価をこっそり下げてもわかりにくい場合もありました。
※１日１万パック前後のセンターではセンター長以下、社員５〜６人で原料、各ライン責任者、工務、清掃などを担当分けします。常に１〜２人は休みなので、兼務、サブを決めておきます。各部門に選任を置いて役職にしたのでは、コストが膨大になります。
※人事で本部、営業で使えない人をＰＣセンターに配属する傾向にあります。これを常態化した多くのセンターが赤字を継続して黒字化できていません。社員１人の人件費でパートさん４人は雇用できます。