ランテック湘南支店、冷凍専用拠点を2015年頃増築

 低温物流企業のランテック(福岡市)は神奈川県伊勢原市に構える大型物流センターの湘南支店(神奈川県伊勢原市歌川1−2−1)の敷地内に冷凍倉庫を2015年頃増築する構想を持っている。延床面積1680坪の2階建ての施設とする予定。05年6月の同支店立上げ時から将来の増築を計画に盛り込んでいた。
 湘南支店の敷地面積は8600坪と広く、ここに同社内で全国2番目に大きな4温度帯(フローズン・パーシャル・チルド・ドライ)保管施設を構えている。有効活用できる敷地の余地はまだ大きい一方、既存施設の保管スペースは現在キャパに対してフル稼働状態となっていることを受け、構想を具体化する。この増築を生かし既存の顧客をさらに掘り下げ、新規の荷主を取り込み、売上げ拡大を図りたい意向。
 湘南支店の売上高は2008年度52億円で、関西支店に次ぐ全国2番目の売上げ規模。1日の総取扱い量は3万5000ケースにのぼる。取扱い品の九割が製品。寄託は年々増え、フル稼働が続いている。24時間、365日稼動で対応している。
 冷凍食品をはじめ低温食品をトラックや鉄道で全国に届ける小口混載便『フレッシュ便』が同社商品の柱。フレッシュ便の取扱い高は全社で140億円以上にのぼるが、このうち一割強を湘南支店が担っている。流通商品の少量多品種化の流れを受け、フレッシュ便の寄託依頼は近年ますます増えている。フレッシュ便のネットワークは北海道から鹿児島県までの同社19拠点、提携企業11拠点で結ぶ。この中で同支店の存在感は大きい。

ランテック湘南支店