石巻市に震災後初の食品工場竣工

 宮城県石巻市の石巻フーズは本社工場を7日、竣工・稼働する。水産物の2次加工を行い、製品、半製品としてレストラン向けに出荷する。同市では、震災後初の食品工場の竣工。
 主にフィレ加工、干物、漬け魚、揚げもの、鮮魚加工などを行う。同社は外食事業を展開するセリュックスホールディングスのグループ会社。グループの飲食店である「暗闇坂宮下」、「レッドロブスター」のノウハウを生かした商品開発を行うことで、三陸の水産資源を生かした石巻ブランドの浸透を図る。
 新工場にはCAS冷凍を導入した。「これにより新鮮さをストックできる」(同社)とし、これまで都市部で食べることができない素材を届け、価格が安い時期に鮮度の高い商品を仕入れるなどして、三陸の水産物をアピールする。

新工場の外観