群馬で固体製品の工場稼働
東西2拠点で削り節やだしの素生産

 ヤマキは群馬県みなかみ町の事業所を拡張して建設した、削り節やだしの素を生産する新工場を7月22日稼働させた。愛媛県の本社工場から一部固体製品の生産を移管した。東西2拠点化で、安定生産の体制を整えた。

ヤマキ群馬事業所

 新工場では「徳一番花かつお80g」、「かつおパック マイルド10P」、「業務用花かつお500g」、「だしの素♯216」――の4品を本社工場からライン移設し生産する。移管総数量は47万5000梱(2014年度実績)で、本社生産高の25%に相当する。
 本社工場では固体・液体製品ともに生産しているが、群馬事業所はこれまでめんつゆを主体に液体製品のみを生産してきた。八木一雄執行役員群馬事業所長は「東日本大震災を契機に、業務を早期に再開する事業継続計画(BCP)の観点から、東に液体・固体ともに生産できる体制づくりを検討してきた」と工場新設の経緯を説明する。
 群馬事業所は、工場アクセスの良さや豊富な地下水、地震や台風といった災害リスクが少ない好立地条件に加え、将来拡張に対する土地も確保している。

花かつおの生産ライン