フジテレビ、異業種との提携を加速
冷凍食品などを共同開発

 フジテレビジョンは異業種との提携を加速している。新規事業として、鶏肉加工メーカーのプライフーズと商品開発でこのほど提携し、ステッィク状のフライドチキン「ブレイブチキン」を発売した。ニフコ(横浜市)とも商品開発で提携。指を汚さずに加工食品をつまめる「ゆびとも」を発売した。

ブレイブチキンを「ゆびとも」でつかむ女性

 フジテレビジョンのクリエイティブ事業局ライツ事業部新規事業BUの関克哉氏は「業種やジャンルを越えて新規事業を開拓、ゼロから開発し権利化する。新規事業にBtoB、BtoCの垣根はない。積極的に企業と交流・連携し、新たな価値を世に送り出す。消費者の笑顔が見たい」としている。
 プライフーズと商品開発したブレイブチキンは青森産鶏ムネ正肉を100%使用した「日本一細くて長い、とっても食べやすいフライドチキン」(フジテレビジョン)。2社で共同開発した。飼育から加工まで一貫しプライフーズが自社工場で仕上げている。
 1本の重量は約20g、長さは約16cm、幅は約1.1〜1.3cm。口当たりはサクサクと軽い。フレーバーパウダーで好みの味を楽しめる。プレーンでそのまま食べてもおいしい。
 冷凍素材としても提供している。汎用性の高い素材で、様々なオリジナルメニューを作れる。内食志向にも対応し、小売用パッケージも用意した。
 東名高速道路の海老名サービスエリアでの販売を皮切りに今春発売した。首都圏の喫茶、食堂、カラオケチェーン、イベント会場へと販売先を広げている。さらに今後、CVSやフードコート、駅や空港売店、飲食店、居酒屋チェーン、各種アミューズメント施設、テーマパークなど幅広い販路で全国展開していく。ブレイブチキンのユーザー契約、取引はプライフーズが担う。