食品原料の受発注システム稼働
運営者が規格書を精査、安全安心を担保
「シェアシマ」を開発した小池社長
食品原料の輸入販売会社、ＩＣＳ-ｎｅｔ��（長野市、小池祥悟社長）は食品原料を販売したい企業と購買を検討したい食品メーカーを効率良くマッチングさせるＷＥＢプラットフォーム「シェアシマ（シェアしましょうの意）」を１日本格稼働した。これに合わせて、初年度分の出品料（年間９万円）を無料にするキャンペーンを６月30日までの期間限定で実施する。
売り手側は販路拡大や在庫率の改善が見込め、買い手側は商品開発の際に原料の選択肢が増えるほか、作業効率の改善や開発スピードの向上が期待できる。
対象商品は冷凍野菜や乾燥野菜、生鮮加工品、調味料など多岐にわたる。売り手側は商品名や内容量、荷姿、賞味期限、発注リードタイムなどの商品情報と規格書を提示する。
買い手側は商品を検索し、メッセンジャー機能を使って問い合わせたり、サンプルを依頼したりできる。見積依頼から価格交渉、納品、代金決済までワンストップで行える。
最大の特長はプラットフォーマーのＩＣＳ社がマッチングの場を提供するだけでなく、取引きに深くかかわって「安全安心を担保する」（小池社長）こと。売り手側が提出した規格書を精査するほか、メッセージのやり取りに参加して取引きが円滑に進むようナビゲートしたり、トラブルの仲裁に入ったりする。
小池社長は食品メーカーで商品開発に携わった経歴を持ち、規格書の見方は知り尽くしている。「たとえば金属検査機を導入しているかなど、場合によってはヒアリングや工場訪問も行う」と語る。
会員登録料は無料。出品料は年間９万円（税抜）で10品まで登録できる。以降は１品あたり5000円（同）の追加料金が必要。また、成約時にはシステム使用料として販売価格の10％を求める。買い手側の費用負担は実質ゼロ。売買代金は同社が支払う。
初年度は会員数2000社、1000品目をめざす。