ニッカ電測はFOOMAに微小金属検出機「NTシリーズ」を出展する。
従来の金属検出機やX線異物検査機では検出が困難だった微小な針金状ステンレスを検出できる超高感度検出機。
被検査体に混入した磁性体金属を入口側の帯磁マグネットで帯磁させ、特殊磁気センサーで帯磁した金属が発する磁界を検知する。ステンレスは非磁性体だが、加工時や欠落時に切削、曲げなどの力が加わると着磁する性質がある。これにより帯磁マグネットを通過すると磁性を帯び、検知できるようになる。
磁界のみをセンサーでキャッチ
磁性金属が発する磁界のみをセンサーでキャッチするので、被検査体の包装形態(アルミ箔包装やアルミトレイなど)や性状(食品に含まれる塩分濃度や水分量、温度、湿度、形状など)の影響を受けることなく、高感度で検出できる。
X線異物検査装置は管球やセンサー部に寿命があるため、交換コストが大きな負担となるが、NT シリーズのランニングコストは従来の金属検出機と同程度。複雑な初期設定や製品ごとの感度切り替えが不要で、操作が簡単な事から、ユーザーの評価が高い。クチコミで評価が広がり、リピーターも多いという。
スープやジャムなどの液体搬送ラインに対応したパイプ式も展示予定。被検査体の温度変化、塩分濃度などの影響を受けずに検査ができる。また空気層(エア噛み)が原因の誤作動もなく検査できる。
同社では「実際に混入する金属の多くは生産ライン中のバリやミキシングの刃こぼれなど、針金状や板状のもの。金属検出機やX線異物検査機で金属を検知するにはある程度の長さや厚みが必要だが、NT シリーズは磁性金属が発生する磁界を検知しているので、鉄素材であればより微小なサイズまで検出でき、ステンレスが細長くてもキャッチする。
能力に間違いはなく、自信を持って販売している機種なので、FOOMAでより多くの来場者にアピールしたい」としている。
出展ブースは東5ホール、5B−07。