機能性表示食品のあんぱん「北海道産小麦のつぶあんぱん」
ドラッグストア大手のツルハホールディングス(札幌市)はロート製薬の子会社、エムジーファーマ(大阪府茨木市)、日糧製パン(札幌市)と日本初となる機能性表示食品のあんぱんを共同開発した。「北海道産小麦のつぶあんぱん」として北海道のほか、青森県、秋田県、岩手県のツルハドラッグで1日から売り出している。
機能性関与成分にグロビン由来バリン-バリン-チロシン-ブロリン(VVYP)というペプチド(アミノ酸が連鎖したもの)を配合した。VVYPには食後の血中中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されている。
今回はエムジーファーマが開発したVVYPのオリジナル素材「グロビンペプチド」を使った。エムジーファーマは独自の機能性成分を保有し、特定保健用食品などの開発実績を多数持つ。パンの原料は北海道産の小麦や小豆にこだわり、日糧製パンが製造した。
新商品の開発背景には地域の健康課題がある。肥満度の判定指標となるBMIを地域別に見ると、20〜60代男性の全国平均23.8に対し、青森は24.5、岩手24.4、秋田24.1、北海道24.0と軒並み高いことがわかる。女性(40〜60代)も北東北3県は全国平均より高い。
「北海道産小麦のつぶあんぱん」をふだん利用しているパンの代わりに1日1個を目安に食べることで、肥満予防対策につながることが期待できる。