味噌・醸造製品メーカーのハナマルキは、国内に続き、米国でも「液体塩こうじ」に関する特許権を取得した。
2012年から発売している「液体塩こうじ」は、日本の伝統調味料である塩こうじを、独自の製法で液体化した調味料。従来のペースト状の塩こうじに対する消費者からの「こうじの粒が苦手、使いにくい」という意見を受けて開発した。塩こうじの生きた酵素の力と上品なこうじの旨味が、そのまま残っており、粒のない液体タイプだから計量しやすく、色々な料理に使える。
独自製法「非加熱製法」を採用したことで、ペースト状の塩こうじに比べ、酵素の力が強く、旨みも格段にアップし、素材がより柔らかくなる。化学調味料不使用の調味料でもあり、近年の健康志向に応え、売上げを後押ししている。
日本国内では今年1月に特許を取得。国内に続き、米国でも特許を取得した。
同社では塩こうじの海外展開を強化しており、2015年にはタイに現地法人を設立。2016年にはフランスの有名ホテルで起用が相次ぐなど、世界各地域で使用が加速している。今回の米国特許取得を契機に、液体塩こうじの国外での展開をより一層進める考え。