業績予想を修正 金属缶事業の再編費用に伴い

 東洋製罐は2月に公表した平成21年3月期の業績予想を修正した。売上高は飲料容器の販売数量が増加する見通しであることから、前回予想を上回る見込みで7330億円から7350億円と修正した。
 営業利益と経常利益については、売上高の増加にともない前回の予想を上回る見込みで、ともに50億円を55億円と修正したが、当期純損益は当初45億円の損失見通しを95億円の損失と前回予想を大幅に下方修正した。これは、子会社の日本トーカンパッケージ上田印刷紙工が保有している固定資産の一部について減損処理を行ない、16億円を減損損失として特別損失に計上するため。
 さらに、グループの事業再編の一環として集約と合理化を進めている金属缶事業などの改善費用22億円を特別損失に計上するのに加えて、繰延税金資産の取り崩しにともなう法人税等調整額を35億円計上する。