環境ＩＳＯ14001の認証取得は茨の道であった。
前提として自分たちの力で取得することを目標にした。主席専門役と女性１人を事務局とし、役職者も加わって講習会などで勉強を重ねた。その要求事項には難しい漢字、意味のわからない文章など、日常の業務では接した事もないものが多かった。そこで漢字にはフリガナをふり、文章は現場の言葉に翻訳するなどして、従業員に身近なものにした。
役職者たちはマニュアル、規定集、目標作成などに非常に努力していた。文章化しなければならず、彼らには不慣れな業務であり、苦労していたが、これらの苦労はその後の５Ｓ活動や生産管理活動、品質保証活動などにも役に立つこととなった。
1998年９月にキックオフしてから、2000年３月３１日に認証取得まで１年半の期間を要したが、自前の活動はその定着をゆるぎないものとした。
主な成果として、
�。稗咤呂箸い�世界のライセンスを取得した自信が全社に広まった。
�∨，僚綣蕕�徹底して意識され、その捉え方が品質保証、労務管理の分野にも波及した。
�６杁淹�態への対応が迅速になり、臭気、騒音などの対応マニュアルは品質事故、クレーム対応への横展開がなされた。
�で儡�物の削減、省エネルギーなどの目標に対する成果の記録が採取され、活用されるようになった。記録の分析から問題解決へのアクションを導き出せるようになった。
�ィ丕庁達舛筍毅廝隠箸亮衙，亡靴譴燭海箸如�業務が効率化し、それが経営活動の柱となった。
�α輒魁Ψ侏�などの間接部門と営業・生産部門のコミュニケーションが良くなり、商品・原料・固定資産などの台帳を無駄にすることなく、月末、期末などの出力枚数は大幅に削減された。
環境対応の認証を取得したことは近隣にもわかるように看板を掲げた。また以後の５Ｓ活動、コスト削減、品質保証へのバックボーンとなった。