【年頭所感】
絶えず技術革新進める
日本食品機械工業会 林 孝司会長

       林会長

 我が国食品機械の販売額は機種によって異なるものの、全体では前年を若干上回る見込みだが、企業経営に関しては多くの会員が厳しい見解を持っている。
 食品業界は食品の安全性の担保、原材料・エネルギーコストの高騰、多様化する消費者ニーズなど多くの課題を抱えている。さらに全国のホテルや百貨店で発覚した食品偽装表示問題により、食に対する安全・安心意識が大きく揺らいでいる。
 我々食品機械業界も、ユーザーである食品業界の動向を常に注視し、コスト削減や効率化を追求しつつ、絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開かなければならない。
 そのため、当工業会は食品機械の安全・衛生化の推進、国際化への対応、教育研修機関FOOMAアカデミーを通じて人材を育成するなど、国民の皆様の生命と生活の基本である「食」の安定供給を何としてでも支えて参りたいと存じる。
 6月には「食の未来を探しに行こう」のキャッチフレーズのもと「FOOMA JAPAN 2014」を開催する。昨年を上回る勢いで多くの企業の出展申し出があり、今年もまた展示会に対する評価と期待を寄せていただいているものと関係者一同身を引き締めている。
 その期待に応えるべく、本展の成功に向けて鋭意準備を進めている。「食の安全・安心」を堅守しつつ、さらなる新たな領域を切り拓くための最先端のテクノロジー、製品、サービスの展示を通じて、日本経済に活気を取り戻す一助となればと考えている。