マレーシアに合弁会社、持続可能なパーム油を調達

 不二製油グループ本社の子会社FUJI OIL ASIA PTE LTD.(フジオイルアジア、丸橋康浩社長)はマレーシアのパームヤシ栽培会社 UNITED PLANTATIONS BHD(ユナイテッドプランテーション社)とパーム分別油製品の製造・販売、輸出事業を行う合弁会社「UNIFUJI SDN BHD」(予定)を設立する。来年6月稼働。
 合弁会社は、ユナイテッドプランテーション社が管理する広さ1万8000haの農園からパーム油を調達。高品質でトレーサブル(生産者から消費者に届くまでの生産、加工、流通経路が追跡可能)なパーム油を原料に高付加価値製品を生み出す。農園内に建設した分別工場はバイオマスと排水を利用した再生可能エネルギーを導入する。
 パーム油のためのアブラヤシプランテーション開発で熱帯雨林の破壊が進むなど、環境問題が深刻化しているが、同社グループは昨年3月「責任あるパーム油調達方針」を策定。持続可能なパーム油の調達、生産のために、人間と地球環境を尊重するサプライヤー(原料供給者)から責任ある方法で生産されたパーム油を調達することを約束している。