東南アジア進出を本格化、ベトナムの冷凍設備企業を買収

 中野冷機(東京都港区、山木功社長)はベトナムで冷凍冷蔵設備の施工・販売、保守・メンテナンスを手がけるNAVI GATE JAPAN COMPANY(ハノイ市、宮本崇社長)を子会社化すると6月30日発表した。NAVI社の親会社、三共ホールディングス(広島県福山市)から出資持分65%を9月30日付で取得する。取得価額は非公表。

 NAVI社は日系スーパーやローカルスーパーを中心に多くの施工実績を持つ。中野冷機とは以前から取引関係にあり、同社の中国子会社からショーケースを輸入・販売している。

 ベトナムはコロナ禍が明けて以降の経済成長が著しく、人口は1億人に迫る勢い。中間層も増えている。これに伴う食品加工産業と低温物流の成長で冷凍冷蔵設備の需要拡も見込まれる。中野冷機は今回の買収を足がかりにコロナ禍で出遅れていた海外戦略を加速する考え。