日本郵便(東京都千代田区、髙橋亨社長)は、EMS(国際スピード郵便)による小口の保冷配送サービスである「クールEMS」について、新サイズの保冷容器の導入、料金の改定、差出郵便局の93局から95局への拡大を1日実施する。
クールEMSは同社と日本航空が共同開発した保冷容器・保冷材を活用し、引受から配達まで72~80時間程度、冷蔵(0~10℃)か冷凍(-15℃以下)の一定温度で、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、ベトナムとフランス宛てに小口保冷配送するサービス。個人、法人を問わず事前申し込みで、だれでも利用できる。
国際間でドア・ツー・ドアの小口保冷配送を安価でスピーディーに利用できるので、個人の贈り物・土産物の配送手段、海外通販事業者の保冷商品の配送手段、旅客手荷物やハンドキャリー品扱いで高額な費用をかけて食料品やサンプル等の日本製品を運んでいた事業者の配送手段として、利用されている。
ユーザーからの「大きな物品を発送したい」との要望に対応し、従来より大きいサイズのクール専用保冷容器を開発した。新サイズの保冷容器は大サイズ、従来の大サイズは中サイズと名称を変更する(小サイズは変更なし)。
同社では「今後も利用者の要望に対応できるよう差出郵便局や名宛地域の拡大、料金の見直しも含めた保冷配送サービスの充実を図り、日本の食品の海外の販路開拓を支援していきたい」としている。
保冷容器、右が新規サイズ