ＡＩ需要予測サービスを中小小売店に提供
コニカミノルタジャパンはＡＩを活用した需要予測のクラウドサービスを中小の小売業向けに提供開始した。専門スキルは必要ない。自社データを蓄積するだけで予測モデルを自動で構築し、在庫管理や発注業務、販促業務の効率化、高度化に貢献する。
ＡＩを活用した需要予測は専門家やデータアナリストが分析を行うことが多く、中小企業では導入が進んでいない。一方、中小企業でＡＩ導入が進んだ場合の経済効果は2025年までに11兆円という試算もあり、生産性の改善効果が期待できる。
そこで同社は機械学習やプログラミングなどの専門スキルが必要ない需要予測システム「ＡＩｓｅｅ」を開発した。ＰＯＳによる購買、顧客、商品データのほか、販促イベントや気象などの外部データから「在庫」や「販売」、「来場者」などの需要予測をはじき出す。
コニカミノルタジャパンはまずは「在庫予測」、「販売予測」、「来場者予測」の自動モデル
から提供を開始する
勘や経験に頼る属人化を排除
ＡＩが予測したデータを活用すれば、これまで担当者の経験や勘に頼っていた属人化を排除し、人手不足の解消や生産性の向上が期待できる。
たとえば在庫予測データと販売予測データを組み合わせることで高度な仕入れ判断が可能になり、在庫管理の最適化を実現できるほか、複数店舗の在庫を把握し、各店舗へ商品を振り替えることで在庫回転率を上げることが可能になる。来場者数の予測データは最適な人員シフトによる人件費の削減につながる。
コニカミノルタは需要予測の機能を今後拡張する計画で、�．如璽燭瞭匹濕茲衒�が一定にならないよう、データアナリストによる「データ分析メニュー」を別途提供するほか、�■丕錬咼如璽燭鮗�集する際の作業負担を軽減するために、ほかのシステムとの連携機能やデータ加工機能を用意する。
さらに、�Ｂ腟�模店舗と中小店舗のデータのアライアンス（＝統計的共有）化を行って、地方の中小店が個々では実現が難しかった総合的なデータ分析を実現し、予測精度の向上を図るという。
販売予測結果の画面イメージ