年頭所感 日本食品機械工業会 尾上昇会長
ユーザーとの信頼関係をさらに深耕

     尾上昇会長

 日本の食品機械の販売額は、機種によって異なるものの全体では減少傾向から脱し、前年並み、あるいはやや上昇が見込まれている。
 食品業界は、「食の安全・安心」への関心が高まるなか、消費者の嗜好の多様化、低価格志向が従来以上に求められている。我々食品機械業界としても、ユーザーである食品業界の動向を常に注視し、「食の安全・安心」の確保を追求し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開き、消費者のニーズに真摯に対応する。
 機械メーカーとユーザーが築き上げてきた信頼関係の一層の向上に努めるとともに、食品機械業界における安全・衛生化の推進、教育研修機関FOOMAアカデミーを通じて人材を育成する。
 6月には「つくります!美味しい未来」のキャッチフレーズに「FOOMA JAPAN2011」を開催する。「食」の安全性を固守しつつ、豊かな未来を創造するために、新たな製品や技術、サービスを発信し、活発な情報交換、ビジネスチャンスの場を提供したい。
 また、公益法人制度改革への対応もいよいよ本格的に進めていく時期となる。当工業会は一般社団法人への移行を目指し、手続きを進めており、この機を業界のさらなる発展の契機ととらえている。