製配販が連携して食品ロス削減、「もったいない大賞」で最高賞
農林水産省は第10回「食品産業もったいない大賞」の農林水産大臣賞に日本アクセス（東京都品川区、佐々木淳一社長）の「製・配・販をつなげて取り組む食品ロス削減」を選んだ。(公財)食品等流通合理化促進機構の主催事業。
同社はフードロス対策をＳＤＧｓの最重要課題の１つに位置付け、数値目標として2030年度に食品廃棄物排出量を16年度比50％削減とし、16年度の753ｔを30年度は376ｔをめざす。特に食品ロスが多い50の在庫型物流センターで重点的に取り組んでいる。
日本アクセスは食品ロス削減の一環として食品リサイクルの推進に取り組んでいる
同省官房長賞のハンバーグレストラン「びっくりドンキー」は食品廃棄物発生割合を16年度の7.5％から21年度は5.2％を達成。23年度目標の5.0％に近づけている。
同じく官房長賞のオイシックス・ラ・大地はブロッコリーの茎など廃棄される部位を用いた商品開発、事業化のための販売企画、取り扱いを拡充するための加工現場とつながりを構築し、これまでに企画商品49品を創出。アップサイクルし新たな形の食品として生まれ変わらせる活動を実施している。
審査委員長賞を受賞したＺＥＲＯ��は食品メーカーから廃棄される食品を買い取り、駅や商業施設等で無人販売機「fuubo」（フーボ）を活用して提供。全国に配送・納品する物流と、在庫管理をリアルタイムで行う管理システムを独自ノウハウで運営、管理している。
表彰式と事例発表会を１月30日午後、ＺＯＯＭウェビナーでＷＥＢ配信する。