日本サブウェイ、冷凍素材の生産拠点を分散化へ

 サントリーホールディングス系列でサンドイッチ・チェーンを展開する日本サブウェイは、店舗で使用するホイロ前冷凍パンの生産拠点を将来増やす考え。委託先製パンメーカーの神戸工場の生産能力に余力はまだあるが「有事も想定すると、生産拠点は複数あるのが望ましいと考えている」(日本サブウェイ)。生産拠点を増やす同社の構想は、東北地方太平洋沖地震の発生以前からのものという。

サブウェイのサンドは店舗で焼成パンに挟む

 日本サブウェイはサンドイッチ・チェーン「サブウェイ」を全国で250店舗展開している。各店舗でサンドイッチ用の「ブレッド」4種類を用意している。その素材は、委託先製パンメーカーの神戸工場1カ所で生産するホイロ前冷凍パン。同工場から出荷後、西日本は大阪府茨木市、東日本は埼玉県岩槻市のセンターを経由し全国の店舗にホイロ前冷凍パンを届けている。
 店舗では解凍からプルファ(ホイロ)、オーブン焼成までの全工程を店の従業員が行なう。焼成後16時間以内のブレッドのみを使用する社内規定を設け、高品質を維持している。
 現在の展開規模で、ホイロ前冷凍パンの出荷量は月間90万本(1本約160g)。
 今後さらに店舗数を拡大する計画があり、出荷量も比例して増えることが予想される。そこで生産体制の改革案が浮上した。生産委託先は昨年3月に、海外メーカーから国内メーカーに変更した。

サブウェイ店舗