業務用冷凍和惣菜メーカーが家庭用に参入

 今年創業100年目になる業務用冷凍和惣菜メーカーのヤマダイ食品(三重県四日市市)は家庭用市場に本格参入する。一部スーパーですでに販売を開始したが、オンラインショップでも8月中旬から販売する。

 創業者の樋口卯十郎の名を冠した公式オンラインショップ「UJURO by ヤマダイ食品」を開設し、準備を進めている。サイトでは商品の販売だけでなく、管理栄養士が考案した簡単アレンジレシピを紹介したり、野菜の産地や栄養価に関する情報を発信したりする。子育て中の母親の応援企画も予定している。

             発売を予定しているセット商品

 商品の第1弾は「オクラごま和え」、「揚げ茄子とインゲンの和風生姜あんかけ」、「夏野菜と昆布の和え物」、「インゲンのごま和え」(いずれも1パック100g)のセット販売を予定している。価格は調整中。

 同社によれば家庭用への新規参入は今年1月の新工場(三重県東員町)の竣工に合わせて以前から計画していたという。コロナ禍で家庭用の冷凍食品需要は伸びており、追い風としたい考え。

 ヤマダイ食品は調理済み冷凍和惣菜を製造する。中でもオクラの業務用取扱量はシェアトップ。国内グループ会社が農産品の6次産業化を手がけるほか、米国に現地法人を設立するなど北米や欧州、東南アジア向けに輸出している。

      定番商品の「オクラごま和え」(手前)は業務用ではシェアトップ