トレハ工場増設、来年９月完成、能力３割アップ
林原（岡山市、森下治社長）は岡山市北区今保の高純度トレハロース専用工場「岡山機能糖質工場・Ｔ棟」の増設を開始した。
投資額は約26億円。９月着工、来年９月の竣工を予定している。稼働後は現在の製造能力３万5000ｔから約３割の生産増強を見込んでいる。
Ｔ棟は2009年６月に竣工しており、12年にはＦＳＳＣ22000の認証を取得している。今回はその北側に隣接する空き地に鉄骨４階の建屋を拡張し、濃縮装置、結晶化装置、自動ラック倉庫の導入により物流面を効率化。より安全・安定した供給と、主力商品の競争力強化を図る。延床面積は現在の3876�屬�ら5527�屬乏板イ垢襦�
同じ敷地内には今年竣工し、８月から本格稼働を開始した「岡山機能糖質工場・Ｓ棟」がある。同じく新「岡山第一工場」（岡山市中区藤崎）も８月に本格稼働を開始している。
岡山機能糖質工場・Ｓ棟は「サンマルト」（食品用の低甘味糖質）、「ハローデックス」（特殊水あめ）を主に製造する。
新「岡山第一工場」は「テトラップ」、「カップリングシュガー」などの水飴類やトクホ素材の「乳果オリゴ」、「林原ヘスペリジンＳ」などの製品をはじめとし、今秋発売の新商品で腸内細菌叢の改善に貢献する水溶性の食物繊維「イソマルトデキストリン」を生産している。
手前の駐車場に増設する、奥はＴ棟、右の建物は今年８月
から本格生産を開始した岡山機能糖質工場・Ｓ棟