開発望まれた グリーンピース・小豆の自動計数供給機

 グランパックスは付着性食品の計量を得意とする自動計量供給機を幅広く出展する。今回の新機種は「円盤形個出し式 自動計数供給機」。グリーンピースや小豆などを数を数えて供給する装置で、かねてから要望が強かったという。
 球体や立方体の食材向けの計数供給機。茶碗蒸しのグリーンピース、あんみつの赤えんどう豆、ナタデココ、赤飯の茹で小豆などを所定の数を数えて供給する。能力は1個を供給するなら70回/分。3個で50回/分、20個で12回/分を想定している。
 機械の構造と動作は、計数部の円盤に設けたポケットに具材が1個ずつ自動で入る。2個乗りが発生しないように、ポケットの形状やスクレーパー動作に工夫を施している。
 スイッチをONにすると円盤が回り、所定の場所で所定数を自動投下。1個ずつ落とすか、数個落とすかは円盤の設計で変更できる。
 円盤上の原料が少なくなったら、補給ホッパーから自動供給されるので、人の手を介さない。
 堀内邦啓社長は「茶碗蒸しにグリーンピースをそえる工程は手作業に頼っている工場が意外と多く、自動化できないかという要望を以前からいただいていました。今回完成することができ、FOOMAで披露することができます。1秒に5個以上落とすので、過量にならないよう最後の1個はゆっくり落とすのもポイントです」と説明する。

 このほか、同社の出展機種は以下の通り。

〇KIZ型付着性食品用自動計量供給機
 鮭フレーク、刻みチーズ、いくら向け。「付着性食品」を高精度、高速、無人で自動計量できるとユーザーの評価も高い。掃除、洗浄も短時間。スペア部品との交換で1回の切り替えが5分以内。1日何回もの切り替えや掃除がとても簡便になる。ソフト振り掛け、じゃこ、生シラス、惣菜ひじき、ピラフ、甘煮小豆、刻みチーズ、粉チーズ、そぼろ鶏/牛/卵、味付き肉、肉ダイスカット、ホルモン、桜/鰹でんぶ、魚粉、マリネ各種。
 鮭フレーク、炊き込み御飯の素、炒め野菜、筑前煮、きのこなどトッピング、すり胡麻、卯の花、いくら、刻み生姜、みじん生姜、カレールー、中華くらげ、レーズン、カット野菜、ぜんまい。

〇液体粘体定量充填機
 管内抵抗が少なく切り替え弁の切断回数は1/2と品質が高い。ポテトサラダ、キムチ、もずく、味噌などの固い物から具入りスープまで痛めず充填できる。精度はポテトサラダ50g±1g、卵豆腐70g±0.56g、白菜キムチ70g±2g、カレー200g±3g。
 すべて耐蝕性部品を採用し、分解、洗浄、拭き取り、組み立てが簡単で、切り替えが短時間でできる。

〇個出し式自動計数機/計量機
 カウンター設定するだけで個数を正確に供給する。精度出しのため最後の1個だけをゆっくり出す。1個から何個でも設定数を高速供給する。小型、高能率、正確で掃除も簡単。掃除と切り替えが5分でできる。冷凍肉団子、冷凍たこ焼き、甘煮栗、玉こんにゃく、茹で鶏卵、うずら卵、成形馬鈴薯。みつ豆用小豆、サイコロ切りナタデココ、グリーンピース、おしるこ用小豆、冷凍里芋など。

〇升加圧式定量充填機
 12gの小分けから250gまで特に高精度の充填が可能。計量升に具材を加圧し、押し込んで定量を決めるので精度は高い。昆布佃煮、刻みニンニク、鮭フレーク、牛丼の具、高菜油炒め、生昆布細切り、生肉、白菜キムチ、トッピング野菜、おから、五目の具、切り干し大根、マイナス温度のネギトロなど。

〇振動フィーダー式自動計量機
 小型機で0.1gから10kgまで対応。粉体、粒体、顆粒、破砕品、固形品などの自動計量機でロードセルとマイコンの組み合わせ。大投入、中投入、小投入の3段で振動の強さを変えて最後は道幅を狭めて速度と精度を追求している。