食品産業創造展、感染対策を徹底し開催へ

 西日本エリアで最大規模の食品関連展示会「第31回 西日本食品産業創造展」がマリンメッセ福岡A館で当初予定どおり5月19〜21日開催されることが決まった。主催者の日刊工業新聞社が出展社に向けて10日通知した。

 福岡県は5月12日午前0時から緊急事態措置の実施区域に入った。期間は31日まで。これまで緊急事態宣言下でのイベントは無観客開催を要請されていたが、政府が7日に発表した内容では、イベントの開催制限に関して人数上限5000人で収容率50%の緩和措置がとられた。

 このため、「西日本食品産業展」は感染防止対策を徹底して開催に踏み切る。出展社に向けた開催通知の中で「政府の緩和措置は経済活動と感染抑止の両立をギリギリまで考えた末の決定であり、経済メディアの当社としてはその意を汲むことがとるべき立場との結論に至った」としており、苦渋の決断だったことがわかる。

 また、緊急事態措置は都道府県間の不要不急の移動自粛を求めている。このため「出展計画に大変悩ましい状況が生じていることを厳粛に受け止めている」としながらも、出展に理解を求めた。

 現時点で出展社は160社・団体を超えている。来場は感染防止対策のため事前登録制となっている。

        「西日本食品産業展」は感染防止対策を徹底して開催する