三浦工業の第3四半期(4〜12月)は海外での貫流ボイラや国内での排熱回収ボイラ、冷熱機器の売上げが大幅に増加し、国内外のメンテナンスも順調に推移したことで、総売上高は4.8%増の549億3700万円、営業利益は42.8%増の51億7100万円と増収で大幅増益となった。
ボイラ等の販売事業は、国内向けに省エネルギーや省電力、地球温暖化防止、低公害などをテーマに小型貫流ボイラと関連機器を提案したが、製造業の設備投資意欲の低迷が影響し、減収となった。海外向けには、大容量ボイラや省エネルギーシステムなどを積極的に提案したことで、化学、鉄鋼、食品業界向けなどが伸長し、増収となった。水処理装置も、ろ過装置や純水装置などが好調に推移したため増収となった。
水管ボイラと冷熱機器等販売事業は、水管ボイラで舶用補助ボイラが低調に推移したが、自家発電装置から排出される排ガスを回収し、熱エネルギーとして有効活用する排熱回収ボイラが大幅に増加し、熱媒ボイラも堅調に推移して増収だった。冷熱機器は、滅菌装置や医療用の減圧沸騰式洗浄器が伸長し、食品用の真空解凍装置や冷水装置も増加して増収だった。環境事業は、ダイオキシン類分析など環境分析が増加し増収だった。
メンテナンスは、ユーザーとの信頼関係を活かした「ベストパートナー戦略」を推進するとともに、ICT(情報通信技術)を利用した省エネルギーを提案し、ZMP(3年間有償保守管理)契約などが増加した。海外では、貫流ボイラなどの売上げ増加に伴い、部品売上げや有償メンテナンスなどが好調に推移した。