【年頭所感】
近未来を見据えた次世代包装を
日本包装技術協会 尾崎 元規会長

       尾崎会長

 包装産業は近未来を見据えた次世代包装に対する新しい挑戦が始まっており、包装産業だけでなく、あらゆる関連分野からの協力のもと、共に考え、取り組んでいくことが課題となっている。環境保全では、廃棄物や環境汚染物質への対応や3Rの強化による、より高度な環境調和型包装を開発。高齢化社会への対応では、適正表示の強化やアクセシブルデザインの促進など社会ニーズに対応する。
 国民の食品に対する安全・安心への関心は高まっている。食の信頼に向けた包装技術の高度化への取り組みは、社会的な広がりを見せている食品ロスや廃棄低減の取り組みとともに、今後の大きな課題となっている。
 協会はこのような次世代包装への関心が高まる中、昨秋、東京パック2014(東京国際包装展)を開催した。国内外から17万人を超える人が来場し、展示会が今後の包装を考える上の大きな指針となったことと確信した。同時に、この成功が包装産業の活性化に貢献することを願ってやまない。
 協会は本年も基本事業である包装適正化の推進や次代を担う包装人材の育成事業などを進め、社会のニーズに応える高度で進化した包装への取り組みを強化し、公益事業の推進と強化に叡智と努力を傾注し、豊かな社会の構築と活力ある包装産業の実現をめざす。