日野自動車は海外主力市場のタイで、中型トラック「HINO500シリーズ」の新モデルを1日発表した。モジュール化による市場適格車第1弾として開発した新型車。インドネシアに続く2カ国目の導入。タイ市場への適格モデルとして、同国ユーザーのニーズに応える仕様の車型をラインアップした。
「中型トラックのうち主要車型をモデルチェンジすることにより、これまで以上に用途や積み荷に合った車両を提案していく」(同社)。
基幹部品と、カスタマイズの周辺部品を分け、基幹部品は共通化を進めて日本で集中生産する。周辺部品は現地調達を増やすことで「市場ごとに異なる多種多様な適格モデルをお客様の近くで作り分け」する(同)。
その結果、タイをはじめ各市場の顧客ニーズを満たす多様なラインアップを、従来よりも短いリードタイムで届けることが可能になった。このモジュール化の考え方に基づく中型トラックは、インドネシア、タイに続き、今後数年間で各地域・市場ごとに適格化して、導入先を広げていくという。
同社はタイで50年以上にわたりトラック・バスを販売し、今年度内に累計販売台数30万台を達成する見込みという。