食品容器にできることを展示会でアピール

 大手食品容器メーカーのエフピコは小売業や販売業の顧客向けに新製品やサービスを活用した商品開発などを総合プレゼンテーションする「エフピコフェア」を東京ビッグサイトで3月29〜31日開催した。
 食品容器を「食品を販売するための入れ物」という利便性だけでなく、「こんな売り方してみませんか」、「こんな商品を開発できます」など消費者の食生活の変化にも踏み込んだ訴求をするため一企業単独で開催した。
 昨年始動した食品メーカーやベンダーと共創し具現化を提案する「チームX」。今年は商品開発から供給体制までを明確にし、すぐにも導入出来る提案、全37ブースを展開した。
 鮮魚ではショクシン、ケイパック、日本食研、伴助、西松の5社。精肉では日本食研、モランボン、スターゼン販売、ケイパックの4社。温惣菜ではオタフクソース、Mizkan、マリンフーズ、ケーオー産業の4社。青果ではキユーピー、カゴメの2社。寿司では松田食品工業、米飯ではオーケー産業、冷惣菜ではシマダヤが参画した。
 レンジ対応容器にセットした具材をレンジ加熱して調理する「生から惣菜」の提案には日本アクセス、エム・ディー/東都、Mizkan、日本水産、デリア食品(生鮮向け)、大冷、サイキ食品、クックパッド、サンラヴィアン/アッシュフードエンターテイメント、味の素冷凍食品、デリア食品(惣菜向け)日本製粉、三井食品の12社が出品した。
 中皿のある容器で付加価値を高めるドリスカップを使用した提案ではフレッシュカト信、ニチレイフーズ、グルメデリカ、日本アクセス、ケーオー産業、凸版印刷の6社が加わった。

 同社では「今回でフェア開催は43回目。一昔前は食品容器といえば鮮魚、精肉など、食品素材を並べるための展示が多かった。ここ数年は高齢化、学生の1人暮らし、共働き、単身赴任などの社会環境の変化を受け、食事に簡便性が求められ、加工品、惣菜関係向けの容器の展示が圧倒的に増えた。これからも多彩な機能を付加した食品容器で、メニュー提案、商品開発などをサポートしていきたい」としている。