新容器缶詰「スルッとふた」登場

開けやすい「プルトップ」

 日本水産は春・夏新商品61品(リニューアル27品含む)を発表した。缶詰は従来の「プルトップ」に比べ、3分の1の力で開けられる新容器「スルッとふた」を開発した。「八戸港さば水煮・味噌煮・味付」の3品で賞味期間は通常の缶詰と同様の3年。
 高齢者でも容易にフタが開けられる。欧州では既に市場導入されている、というが、高額高級品に限られており、コモディティ商品に使われるのは珍しい。

干物や野菜加工でも独自技術

 今回の商品開発のキーワードは、(1)人口構造の変化への対応(2)内食化への対応(3)新しいライフスタイルへの対応――の3点。
 缶詰のほか水産売場向けには、独自の塩味増強技術で塩分を30%カットした干物「美味塩技(おいしおわざ)」シリーズで「ほっけ」「さば」を提案。グリル、フライパンで焼くだけ。「おいしさしっかり、塩分控えめ」を実現した。
 「魚おいしく漬けました」シリーズは「銀だら西京漬」「メロ西京漬」「青ひらす西京漬」の3品を投入。いずれも内食化への対応商品。
 冷食ではカップ入り冷凍具付き麺「カップdeレンジ」を提案。水を入れて電子レンジにかけるだけ、500Wなら8分で「野菜たっぷりあんかけラーメン」が出来上がる。独自の「3層シャキシャキ構造」(特許出願中)で野菜のシャキシャキ感が損なわれないように工夫した。