物流拠点、倉庫機能に損傷

 地震と津波は東北・関東地方の物流拠点にも大きな打撃を与えた。
 横浜冷凍の仙台物流センター、気仙沼冷凍工場、八戸物流センター、水産原料部茨城営業所は、停電、断水と建物・設備の損傷・損壊等の被害が発生し、復旧の目処はたっておらず、業務は停止している。従業員などの人的被害はないという。
 名糖運輸の仙台物流センター(宮城野区)は津波による水害が発生し、冷凍・冷蔵設備を含む物流センター機能と輸配送業務を停止している。
 センコーでは、沿岸部に近い仙台PDセンター、岩沼配送センターなどの被害が大きく、復旧には相当の時間がかかるとしている。その他の東北、関東地域の営業所についても一部設備の損壊などが発生している。現時点でグループの従業員に人的被害は確認されていないが、連絡の取れない従業員の安否については引き続き確認しているという。
 キユーソー流通システムは東北地方と関東地方の一部の営業所で、津波による浸水被害、建物の一部が損壊するなどの被害を確認しているという。電力などインフラ供給と道路状況が寸断されており、物流機能と物流業務を停止している。
 福岡運輸は保管型とスルー型の配送センター機能を兼ね備えた自社拠点「仙台営業所」を仙台市宮城野区に昨年末新設したばかりだが、今回の地震にともなう津波により、回復の見通しがつかないほど甚大な被害を受けた。営業所長の合田秀樹氏は無事という。
 仙都グループの物流ユニット、仙都冷蔵と東配は同じく昨年末、冷蔵庫併設型物流拠点の仙台新港センターを竣工したばかりだが、壊滅的な被害を受けた様子。同センターに14日現在、連絡がつかない。