電動冷凍車に新ハイブリッド

 大型冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」

 日野自動車は大型トラックに新世代ハイブリッドシステムを搭載した「日野プロフィアハイブリッド」を開発し、来年夏発売する。同車種に冷凍車もラインアップする。冷凍機メーカーと協力し、ハイブリッドシステムの電力を冷凍機の電源に活用した電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」を設定。冷凍性能と環境性能を両立した大型冷凍車とする。冷凍機メーカーはデンソーと三菱重工業。
 バッテリー容量を増やし、エンジン停止後も冷凍機駆動のため約2時間電力供給できる。モーター出力の向上により冷却能力が向上し、予冷時間を約90分短縮する。
 日野自動車は、2014年に世界初となるハイブリッドシステムを活用した電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」(CHV)を発売した。CHVは小型トラック用のハイブリッドシステムで回生・発電した電力を、冷凍機用電動コンプレッサーの駆動のみに使用している。
 一方、新「日野プロフィアCOOL Hybrid」は大型トラック用に新開発したハイブリッドシステムを使うことで、従来よりもバッテリー容量とモーター出力が大きくなり、冷凍性能の向上に大きく貢献する。
 同社社内試験では、現行モデルと比較して約1割もの燃費向上結果を得られたと同社は説明し、「二酸化炭素排出量削減の切り札」と訴求している。