雪国まいたけはきのこ類やもやし、カット野菜などで独自に実施している放射性物質検査の出荷基準を40ベクレル／kgから20ベクレル／kgに引き下げる。

　同社は震災後の４月から、原料や製品の放射性物質の自主検査を開始し、モニタリングを実施。その後、消費者から検査結果公開の要望を多数寄せられたため、精密な放射性物質検査ができるゲルマニウム半導体検出器・波高分析装置を導入し、９月15日からその結果を消費者に公開している。
　放射性物質検査機器を導入以降、毎日モニタリングを実施しており、国の暫定規制値(500ベクレル／kg)に対し、同社の検出限界値(20ベクレル／kg)を超えた放射性物質は検出されなかった。しかし、より安心してもらえるよう、11月には出荷基準値を40ベクレル／kgと定めていた。　
　この基準は世界で最も厳しいとされるウクライナの野菜類の基準値と同じレベルという。
　その後も、同社の公式ツイッターや消費者相談室には、この基準でも十分ではなく、「自主基準をもっと引き下げてほしい」という意見を多数寄せられたため、さらに厳しい基準が必要であると考え、自主出荷基準値をさらに引き下げることにした。