群馬工場に自然冷媒を導入

 アクリフーズは群馬工場の冷凍グラタン製造ラインの急速冷凍設備に、地球環境に優しい自然冷媒を使った冷凍機をこのほど導入した。環境省の助成事業(2013年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金省エネ型ノンフロン整備促進事業)の補助金交付を受けた。
 群馬工場に導入した急速冷凍設備は、オゾン層の破壊と地球温暖化効果の極めて低い自然冷媒「アンモニアと炭酸ガス」を用いたノンフロン冷凍システム。冷凍効率が良く、同等能力のフロン式冷凍機に比べ、消費電力を約40%削減できる。これによりCO2排出量は年間約922t削減できる見込み。
 フロンガスは、地球温暖化、オゾン層破壊への影響が大きく、一部の種類のフロンガス(R‐22)については日本国内で2020年に製造が中止される予定。その他の代替フロンも大気中への排出が厳しく規制されている。一方の自然冷媒のアンモニアと炭酸ガスは、地球温暖化などへの影響が非常に低く、地球環境に優しい冷媒として認められている。
 アクリフーズ群馬工場では「ノンフロンと省エネというふたつの効果で地球環境への負荷を軽減しながら、さらに高品質の冷凍食品をお届けできるよう努めていく」としている。