小型の箱詰めロボ

 安川電機は食品や薬品など小物製品の搬送・箱詰めなどに使う「パラレルリンクロボット」の小型製品を21日発売する。設置面積を従来機種より小型化し、ロボットを高密度に配置できるようにした。簡単に作業をプログラムできるアプリも追加した。

MOTOMAN−MPP3S

 「MOTOMAN−MPP3S」はクラス最高速の搬送能力を維持したまま小型化した。配線や配管がしやすい設計を採用している。
 カバーで覆われていない関節部(ボールジョイント部)に日本食品衛生法認証の自己潤滑樹脂を採用。従来は食品用グリースを採用していたが、今回自己潤滑樹脂を採用したことによりグリース落下などの衛生に関する懸念を解消した。その他にも様々な安全・衛生向上に寄与する構造を採用し、食品や薬品、化粧品などの小物搬送分野での販売を増やす。
 新しいソフト「MOTOPICK」も12月20日に発売する。簡単に設定できるほか、取りこぼしを防止する機能などをつけた。
 パラレルロボット全体で年400台の販売をめざす。