ノイズ耐性が高い金属検査機を開発
実用感度を上げる新検査方式も搭載
「MetaHawk３PLUS」の検査コイル、新検査方
式「Ｅモード」を搭載した
異物検査機メーカーの�螢轡好謄爛好�エア（新潟県長岡市、山田清貴社長）は、金属検査に有害な外部ノイズへの耐性を強化した金属検出機「MetaHawk３PLUS」を昨年リリースしたばかりだが、畜肉加工や惣菜ベンダーなどで導入実績を着実に積み上げている。
一般的に金属検出機は外部機器や電源ケーブルなどから発生するノイズ、静電気の影響を受けやすい。温度変化にも敏感で、室内が暖まってくると検査精度に段々とゆがみが生じる。より小さな異物に反応するように感度の設定を上げると、今度はＯＫ品でもＮＧ品として誤判定してしまうケースが出る。
そこでシステムスクエアは、金属検出機の心臓部にあたる検査コイル（磁界発生器）にノイズを遮断する対策を加えたほか、「実用感度」を上げる新検査方式「Ｅモード」を搭載した。
「MetaHawk３PLUS」のラインナップ、「SD３PLUS-60」（左から３機種目）は原材料
の大袋や、大箱、番重入り製品などの検査に使われる
水分・塩分の多い検査品にも性能発揮
金属検出機は外部からのノイズだけでなく、検査品が発するノイズにも影響を受けることがある。同社マーケティング部の斉藤寿満部長によれば「特に水分や塩分、鉄分を多く含む商品はノイズの影響が大きい」という。そのため、検査品の反応と異物の反応を高い精度で分離させる技術が求められる。
新検査方式「Ｅモード」は磁界の変化を読み取って異物を検出するセンサー部に独自のデジタル信号処理技術を採用し、検査品の反応を小さく、異物の反応は大きくして「実用感度」を高めるソフト（アルゴリズム）を組み込んだ。しょう油や味噌、漬物、ハム、ウィンナーなどで効果を発揮する。この新検査方式は用途別の全機種に標準搭載している。
さらに「MetaHawk３PLUS」では、環境の温度変化や経年劣化によって検査ポイントのバランスが崩れるのを防ぐ自動調整機能（特許申請中）や、必要以上に感度を上げて誤判定の誘発を防ぐテストピース最適化設定機能なども搭載している。
斉藤部長は「ノイズへの耐性が高まれば性能は安定し、より小さな金属を検出できるだけでなく、誤判定による食品ロス削減にも貢献できる」と語る。
「MetaHawk３PLUS」の用途別機種、菓子小袋などの小物検査用
「SD３PLUS-30」