バイオディーゼル車、300台保有達成
苫小牧でパレード、ギネスに認定

 生活協同組合コープさっぽろは環境対策として2008年から導入しているコープ宅配システム「トドック」のBDF(バイオディーゼル燃料)車が300台に達し、日本一の保有台数企業となった。組合員から回収した廃てんぷら油を利用して走行している。

苫小牧市でパレードしたBDF車

 宅配車両のBDF化の実証実験を08年5月から帯広地区で進め、その後全道(帯広・北見・釧路・北空知・札幌地区)でBDFトラックによる配送をスタートさせた。昨年8月までに120台、9月までにさらに120台と着実に台数を増やしていた。
 240台保有となった昨年9月末の時点で、年間CO2削減量は440tとなった。これらの成果が認められ、09年度環境大臣3R大賞の奨励賞を受賞している。
 今年に入ってから300台に達し、給油想定量は32万リットル、CO2削減量は840tを見込んでいる。引き続き、組合員に廃てんぷら油のリサイクルを呼びかける。
 300台保有達成を記念して、9月26日に全道からBDF車を一斉に集め、苫小牧市苫東地区で走行パレードを開催した。当日はギネス世界記録認定員が立ち会い、BDF車300台パレードを世界記録として認定した。