キリン、初のチルド飲料メーカー設立

 キリンビバレッジは完全子会社としてキリンチルドビバレッジを来年1月に設立する。チルド飲料事業は小岩井乳業による東京工場チルド飲料製造事業の新設分割後、その全株式の譲渡を受けて設立する。
 チルド飲料市場は紅茶飲料など新たな価値提案による市場の活性化が見られるが、顧客ニーズの多様化やチルド商品とドライ商品のボーダーレス化も進み、競争が激化している。そこで環境変化のなかで開発から製造に至る体制を一層強化し、技術力と生産性の向上を図るために、同社初のチルド飲料専門製造会社となる製造新会社を設立する。
 キリンチルドビバレッジ社はキリンビバレッジ社チルド飲料事業の基幹工場と位置付け、これまでの製造技術の継承と製造ノウハウの蓄積、技術開発により、競合優位なチルド飲料専門製造工場として機能強化を図る。
 同工場では、販売が好調に推移している「午後の紅茶」ブランドの500mlゲーブルトップタイプや「トロピカーナ」ブランドの「ホームメイドスタイル」といったチルド飲料主力アイテムを製造する。

【キリンチルドビバレッジ概要】
社   名:キリンチルドビバレッジ
本社所在地:埼玉県狭山市大字上広瀬1254
代 表 者:代表取締役社長 高前田信幸(予定)
資 本 金:1億円
従業員数 :未定
事業内容 :キリンビバレッジ社、キリン・トロピカーナ社などのチルド飲料の製造
株   主:キリンビバレッジ100%