米国の製缶メーカーを買収、海外と新規事業を強化

 東洋製罐は世界大手の製缶・製蓋機械メーカーのStolle Machinery Company,LLC(米国コロラド州)を買収する。同社の親会社で株主代表でもあるGSO Capital Partners LPと最終契約を30日(日本時間)締結した。
 買収額は約7億7500万ドル(約597億円)。
 東洋製罐は2010〜12年度の第二次中期経営計画で今後の成長に向けた軸足を海外事業と新規事業に戦略的にシフトさせている。
 今回子会社化するStolle社は創業140年以上にわたり製缶等機械の開発、製造、販売を手がけ、世界の製缶業界で技術、プロセス開発をリードしてきた大手。子会社とすることにより、海外事業の成長の布石、包装容器事業と機械設備事業の垂直展開による強固なビジネスモデルの構築、グループ既存機械設備事業とのシナジー――が期待できる。
 Stolle社は1870年創業、資本金140万ドル、売上げ2億4600万ドル(約190億円)。