国民生活センターは全国の消費者生活センターなどに寄せられた食品の異物混入の相談が、2014年度(1月10日まで)は1852件に上ったと26日発表した。異物混入で最も多かったのがゴキブリやハエなどの虫で345件、針金やカッターなどの金属片が253件、毛髪や歯、爪、ばんそこうなどが202件と続いた。食品別では弁当が104件、米が90件、冷凍調理品が88件などとなった。
魚介類では、魚介干物が46件、刺し身が25件、魚が19件、魚介缶・びん詰が16件、魚介加工品などが10件だった。異物は金属片などが18件、虫などが15件、食肉や魚の骨など10件が上位を占めた。
また、1852件のうち635件は接客対応に対する相談で「事業者へ申し出たのに、その後連絡がない」、「現物も確認せずに、製造過程で混入する可能性が低いと言われた」、「調査した結果、原因不明とされた」など不満が多かった。
相談は2009年度以降、毎年1500〜1800件程度で推移しているが、2013年度だけは6219件と突出している。アクリフーズの農薬混入事件の影響で増えたとみられる。