ぐるなびは資本業務提携先の楽天グループのほか、ソフトウェアの品質保証サービスを手がける�蝪咤硲稗藤�（東京都港区）などを引受先とする第三者割当増資を行うと８月25日発表した。ＳＨＩＦＴとは新たに資本業務提携を結んだ。資金調達額は33億円。払込日は10月４日を予定している。
デリバリーサービスの立ち上げや食材の受発注サービスの構築など、デジタル技術をベースとした新規ビジネスの創出に投資する。増資後は資本金を１億円に減資する。
ぐるなびはコロナ禍の影響をもろに受けており、2021年３月期の連結売上高は前期比47.7％減の161億円、営業損失74億円、純損失97億円と大きく落ち込んだ。
財務面では自己資本が2020年３月の192億円から2021年６月に79億円まで減少し、現預金残高も116億円から55億円に減らした。早期の赤字解消と業績回復には中核の飲食店支援事業の強化に加えて、新たな収益源の構築を急ぐ必要があるとして、増資に踏み切る。
調達資金は�．機璽疋僉璽謄�ー型のデリバリーサービスの立ち上げ、�▲皀丱ぅ襯�ーダーサービスの構築・強化、��食材等受発注支援サービスの構築・強化、�ぅ愁侫肇ΕД▲謄好函壁兵全浜�）の機能向上に使う。
デリバリーサービスは配送機能を持たない飲食店が新規参入できるよう、配達事業者が配達を代行するサードパーティー型のマーケットプレイスを立ち上げる。
食材の受発注支援サービスは、これまで電話やＦＡＸ、メールに頼っていた飲食店がウェブ上で簡単に発注できるＥＣサイトを予定している。ぐるなびは農林水産省の受託事業で国産食材のＥＣサイトを運営していたが、飲食店１万店とサプライヤー1000社が利用するなど有用なサービスであることが確認できたため、独自サービスとして構築する。
新規事業のシステム開発はＳＨＩＦＴと協業して進める。ぐるなびはこれらを早期に実現して、「飲食店の経営支援企業」への進化をめざす。
また今回の増資とは別に、優先株の発行によってＳＭＢＣキャピタル・パートナーズから20億円を調達することで基本合意したほか、三井住友銀行、楽天銀行とは協調融資による総額40億円のコミットメントライン契約を締結した。運転資金の確保がねらい。