オーブン対応のトレー容器、調理の幅広がる

 中村産業はドイツ・シールパック社のトレーシーラーと、オーブン対応可能なトレー容器を組み合わせることで、容器ごとオーブンで加熱できる加工食品の提案を行っている。
 「最近ユーザーから、トレーのまま高温のオーブンで焼いたり、温めたりすることができないかという要望が多い」と語る中村剛太郎社長。それに応えるとともに、「賞味期限が延長できるガスパックは需要があるはず」(中村社長)とし、同社が販売するトレーシーラーと新たなトレー容器とのコラボ提案を模索してきた。
 煮物や蒸し物など、量販店には容器ごとレンジ加熱のできる商品が多いが、この容器ならオーブンで220℃までの加熱が可能でグラタンのような焼き目が付けられる。魚にも食欲をそそる焼き目を付けれる。
 容器ごとオーブンに入れられる商品なら、消費者向けでなく、ファミリーレストランなどアルバイトが調理する外食店でも本格的な料理の提供もできるようになる。「調理の幅も、利用する場も増える。今回のFOOMAの目玉です」(中村社長)と笑みを浮かべる。

シールパック社のトレーシーラーと初披露の容器
(写真はグラタンをイメージ)

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2014年6月11日号掲載