世界最先端の植物工場を都心に開設
世界初の閉鎖型植物生産機
「Ｃｕｌｔｕｒｅ Ｍａｃｈｉｎｅ」
最先端の植物工場の開発で国内外から注目を集める�螢廛薀鵐謄奪�ス（千葉県柏市、山田耕資社長）は、独自のＡＩ技術と閉鎖型装置を活用して従来の植物工場に比べ５倍を超える生産性を実現している。東京建物が建設した「ＴＯＫＹＯ ＦＯＯＤ ＬＡＢ」に植物工場兼研究施設「ＰＬＡＮＴＯＲＹ ｔｏｋｙｏ」をこのほど開設した。
一般的に植物工場は温湿度やＣＯ２濃度などの「状態変数」を管理するが、同社はさらに光合成速度や光子吸収速度、ＣＯ２吸収速度、吸水速度など、植物の成長速度に関係する「速度変数」で成長を制御している。これを実現するクラウドシステム「ＳＡＩＢＡＩＸ」を一般的な植物工場に導入したところ、収穫重量が２倍に増えたという。
また、ハードウェアでは光・空気・養液を20以上のパラメータに分け、個別に制御する世界初の閉鎖型植物生産機「Ｃｕｌｔｕｒｅ Ｍａｃｈｉｎｅ」の開発に成功している。
この「ＳＡＩＢＡＩＸ」と「Ｃｕｌｔｕｒｅ Ｍａｃｈｉｎｅ」を連動させた「ＰＬＡＮＴＸ Ｐｌａｔｆｏｒｍ」で従来の植物工場方式と比較して５倍の収穫重量（面積生産性５倍）を実現している。
同社は味や植物に含まれる成分を制御するパラメータの研究を今後進めるとしている。成分レシピをコントロールすることで「ビタミンが多く含まれるレタス」というように、用途に応じた栽培が可能になるという。
「ＴＯＫＹＯ ＦＯＯＤ ＬＡＢ」は東京駅周辺で再開発事業を進める東京建物のまちづくりプロジェクトの一環で、植物工場の最新のフードテックと調理人の技能や創造力の融合を試みる実証実験の場。食料危機など食に関わる社会課題の解決をめざすという。
「ＰＬＡＮＴＯＲＹ ｔｏｋｙｏ」