冷やし中華前線、昨年より5日早く本州到達

 東洋水産は昨年に引き続き、気象会社のウェザーマップと共同で、全国の今年の冷し中華の始め時を「冷し中華前線」として5日発表した。
 「冷し中華前線」は1日の最高気温が25℃以上の「夏日」になる前から、冷し中華が売れ始めることに着目し、気象情報と冷し中華商品の売れ行きの相関関係を同社とウェザーマップが分析、議論して設定している。
 消費の観点から主要都市での冷し中華商品の購買動向と、気象の観点から気温、相対湿度、風速データなどの相関性を分析し、1日の最高気温が7日平均で20℃を超えるタイミングとした。
 今年の「冷し中華前線」の形状は昨年と似ているが、前線の到達時期に違いがあるという。
 昨年は鹿児島が4月1日だったが、今年は4月7日と予測。少し遅くなった。それに対し、本州への到達は早くなり、昨年は4月19日の東京が皮切りだったが、今年は名古屋へ4月15日に上陸、東京(4月19日)、大阪(4月24日)、広島(4月25日)、新潟(5月8日)、仙台(5月20日) 、青森(5月29日)と移る。 
 本州以外では、福岡に4月18日、札幌へは6月2日にそれぞれ前線が到達するとしている。

スーパーエルニーニョの影響

 ウェザーマップ所属気象予報士の久保井朝美氏によると「『スーパーエルニーニョ』により、昨年からの暖冬の流れを汲んでこの春も全国的に高温を維持すると予想している。冷し中華前線は昨年に比べると、多くの地域でスタートが1週間程度早く、西日本から東日本の太平洋側ではゴールデンウィークに入る頃には冷し中華の食べ頃を迎える見込み」と予報している。