「エコクリップ」さらに使いやすく

 日本水産は留め金のない「エコクリップ」を使った魚肉ソーセージの開封方法を、さらに開けやすく改良する。開封する際、空け口となる「カットテープ」を大きくし、指の引っ掛かりが良くなるように改善。空け口を示す矢印も加えて目立たせる。

     浜田執行役員

 秋からの切り替え導入をめざしている。
 このほど開催した同社第100期定時総会で女性株主から魚肉ソーセージの開封に関する質問があり、浜田晋吾執行役員(食品生産推進室長)が説明した。
 女性株主は「環境にやさしい取り組みだと評価し、私は日水の製品(魚肉ソーセージ)しか買っていないが、実は赤いテープからはがしてうまく開いたためしがない」と指摘した。
 これに対し浜田氏は改善計画を説明するとともに「エコクリップにすることで、アルミの留め金約1700tの節減になり、歯でちぎってけがするリスクもなくした」と補足した。
 ただし、カットテープの改善は技術開発の進行によっては来春に延びる可能性もある。
 質問した女性株主は市販用冷凍食品「大きな大きな焼きおにぎり」についても「高齢化が進行しており、カロリーを制限されている人が身近に多い。小サイズを増やすべきでは。カロリー表示も必要」と指摘、同社品を愛用する株主が「台所感覚で」と発言した。