スラリーアイス製造プラントを境漁港に設置
氷の粒が小さいスラリーアイス（左）と粒が大きい
ブロックアイス
日立造船はスラリーアイス（流動海水氷）を鳥取県境漁港（境港市）で製造するプラントの設置工事をこのほど鳥取県から受注したと発表した。供給能力はブリやハマチなどの鮮度保持に使用するスラリーアイスで、１日当たり通常50ｔ（最大75ｔ）、松葉がになどの活魚に使用する冷海水で１日当たり48ｔ（最大72ｔ）を想定している。納期は2019年４月末。受注額は４億4400万円。
スラリーアイスは直径約１�个竜緇�の粒子氷と海水を混合した流動体で、�〜覗瓩�冷却する、�∩澗里鬚爐蕕覆�冷却する、�Ｎ箋兮仂殃�を傷つけない、�ち�度を長時間保持する、�ソ祥茲鷲垈椎修世辰娠鶻崔詫∩�などの新たな物流を実現できる――などの特長を持つ。
氷の粒が大きくて角があるブロックアイスは魚を傷つけやすいのに対し、スラリーアイスは魚体に優しいことから導入する動きが各地で広がっている。
プラントでは水道水のように配管を通してスラリーアイスを放出できるため、高度な衛生管理に対応できるだけでなく、数百メートルを超える無人搬送という点で作業の効率化や省力化を実現する。
同社は「国産水産物の衛生管理の向上にとどまらず、今後は輸出に向けた施設整備にも貢献していきたい」としている。
境漁港は日本海側最大の水揚げ量で知られる国内有数の水産物拠点。現在は「高度衛生管理型市場」への移行を進めており、水産物の陸揚げから荷さばき、出荷までの各工程で必要な安全衛生管理システムの構築を進めている。