東京ガスはガスヒートポンプの運転管理・制御を、顧客に代わって遠隔で行ない、省エネ運転を実現する新サービス「Green Help Pro(グリーン ヘルプ プロ)」を1日から開始する。このサービスにより年間ガス消費量の約20%の削減を図る。
GHPはガスエンジンでコンプレッサーを駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行なう業務用空調機で、事務所ビル、店舗・商業施設など様々な用途に導入されている。常駐の設備管理者が不在のため、きめ細かい空調機の運転管理・制御ができないという顧客に対し、GHP導入の付加価値として同サービスを提案する。利用料はGHP室外機1台当たり年額2万1000円(税込)。初年度は100件の加入を目指す。
サービスは「お任せ省エネ運転機能」、「パトロール機能」、「見える化サービス」の3つを柱としている。
「お任せ省エネ運転機能」はGHPの運転制御の基準となる目標温度を事前に顧客が指定する。同社は室内温度を、目標温度を維持しながら省エネできるよう、気象条件や室内の人数などによって変動する空調負荷に応じた最適なGHPの運転制御を遠隔で行なう。
「パトロール機能」は約60分ごとにGHPの運転状況を把握し、目標温度と異なる温度に、室内機の温度設定が変更されたとき、遠隔で室内機の温度設定を元に戻す。さらに、顧客が事前に指定した時刻に遠隔で確実に運転停止を行ない、消し忘れを防止する。
「見える化サービス」は顧客がGHPの運転状況、ガス使用量の実績、サービス利用によるガス使用量の削減効果などを、専用のホームページで確認することができる。