冷凍フライ投入を自動化、油調の作業負担を軽減
デンソーウェーブは高速人協働ロボット｢COBOTTA （コボッタ）PRO｣を活用した冷凍フライ投入システムを出品する。ロボット・ＡＩ開発ベンチャーのアールティ（東京都千代田区、中川友紀子社長）と共同で開発した。デンソーウェーブは毎回、様々な食品製造の自動化をロボットで実演しており、今回も来場者の注目を集めそう。
冷凍フライ投入システムは冷凍フライのピッキングからフライヤー投入まで一連の作業を自動化する。ロボットが番重（食品用コンテナ）にバラ積みにされた冷凍フライをカメラで１つひとつ認識し、コンベア上にピックアンドプレースする。コンベアはシステムと連動しており、ロボットのピッキング状況を把握しながらフライヤーに自動投入する。
高速人協働ロボット｢COBOTTA PRO｣を活用した冷凍フライ投入システム（開発中の画像）
ポイントは不定形物を見分ける画像認識技術。冷凍フライが山積みにされた状態や、パン粉でフライの境目がわかりづらい状態でも１つずつ判別できる。
ロボット本体はデンソーウェーブの｢COBOTTA PRO｣を活用するが、ビジョンシステム（画像認識技術）やロボットの軌道生成プログラム、ハンド部、投入用コンベアはアールティが開発した専用品を採用した。
アールティはハンドの制御において、ＰＣ制御機器メーカー大手のベッコフオートメーション（本社ドイツ）が開発した通信技術「EtherCAT（イーサキャット）」を採用した。これにより作業中のリアルタイムな高速通信を可能にした。
ロボットは速度切り替えが可能
フライヤーを使う油調の現場は蒸し暑い作業環境で、排熱や輻射熱による熱中症、高温油によるやけどのリスクがある。人手に頼る投入作業をロボットに置き換えることができれば、作業負担の軽減や危険作業の回避につながる。
｢COBOTTA PRO｣は協働時・非協働時の速度切り替えが可能な高速人協働ロボットで、作業者が近くにいないときは動作速度を最大化し、作業者が接近した際は減速・停止に必要な距離を最小化することで、生産性と安全性の両立を実現する。安全柵を必要としないため、インラインで稼働できるのも大きな特長。
デンソーウェーブは投入用コンベアとの連携だけでなく、今後は自動フライヤーとも連携することを視野に入れている。
ブース番号は７Ｇ−20。
システムの動作手順、�。腺匹妊丱蘋僂澆領篥爛侫薀い魏菫�認識する（パン粉があっても認
識可能）
システムの動作手順、�∪賤僂離魯鵐匹韮韻弔困張團奪�ングする
システムの動作手順、��コンベア上に一列に並べると、コンベアが自動で動き、フライヤー
へ順次投入する