レトルトできる紙容器を日本市場に本格導入
食品の加工処理機器、紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパックは、レトルトできる紙容器「テトラ・リカルト」を日本市場に本格導入する。
従来、缶詰やガラス瓶、パウチに入れられていたレトルト食品のために設計されたレトルト対応紙容器。ミシン目があるのでハサミなどの道具を使用せずに、手で簡単に開封できる。
手で開封できる
缶に比べて約64%も軽く、頑丈なので持ち運びに便利。缶やガラス瓶と比べて専有面積が約30〜40%少なく、長方形のため棚を無駄なく使える。常温で長期保存でき、非常時の備蓄食としても便利。使い残しはそのまま冷蔵庫で一時的に保存できる。使用後は簡単に紙容器を折りたため、リサイクル可能。FSC認証のある管理された森林から生成された、再生可能な紙素材を使用し、全５面に100％高品質印刷ができるのでメッセージの視認性が高い。
海外では既にコーン、トマト、野菜、豆、スープ、果物、ソース、ペットフードなどの食品分野で幅広く使われている。日本では調理食品、カレー、シチュー、惣菜などの製品にも使われるとみられる。
時代の変化に対応する紙容器
高齢者世帯や少人数世帯、共働き世帯の増加に伴い、個包装化など食の消費行動が変化している。また、種類が豊富で衛生的、保存性、簡便性、即食性を兼ね揃える日常食として、レトルト食品の需要が拡大している。
食品を包装する容器は機能性やデザイン性以外に、食の安全性や環境優位性、容量の少量化が求められている。
同社ではこの商品が�ヾ�に世界で150以上のブランドに導入されており、成功経験を日本市場で活用できる��高齢者世帯や少人数世帯での小食化、共働き世帯での食事時間の分散化に伴う、小容量容器への需要増加に対応できる�Ｍ憧錣�65%を占める紙素材が再生可能なFSC認証のある森林資源を使用。環境に配慮した持続可能な容器に対する要望に対応できる、など市場のニーズに合致していることから、日本市場が抱える課題を解決し、社会に貢献できる紙容器だとみている。
同社では「『テトラ・リカルト』の輸入品は、既に日本市場に出回っており、徐々にその認知度が上がり、受け入れられてきた。
今後、日系の食品メーカーや飲料メーカーに充填機を導入してもらえるよう、４日から開催される2016年東京国際包装展『Tokyo Pack 2016』を皮切りに、営業活動を強化する。
今後も紙容器業界のリーダーとして、絶え間ないイノベーションを続け、時代の課題を解決しながら、様々な紙容器を積極的に日本市場に展開していきたい」と導入に意欲を示している。